世界遺産大好き!ラビットリップです。
今回紹介したいのは、中華人民共和国マカオ特別行政区です。イギリスが清とのアヘン戦争に勝利し、香港島を獲得したのが1842年。
すると横からポルトガルも1845年に「マカオ自由港」の成立を勝手に宣言し、清の税関職員を追い出し、ポルトガル軍がタイパ島とコロアネ島を占領していきました。
そして1887年にはポルトガルが統治権を獲得し、正式に同国を植民地としてしまいました。それから1999年12月19日まで、マカオはポルトガルの植民地として機能してきました。
この国は中国大陸のヨーロッパ諸国の植民地の中では一番古く、国内には植民地時代の建造物が数多く点在しています。それらが2005年7月15日に、マカオの8つの広場と22の歴史的建造物がマカオ歴史地区という名前で、ユネスコの世界遺産に登録されました。
以前からマカオにある世界遺産に興味があった私は、絶対に訪れたいと思っていました。しかし30か所もあるんですよね。
大丈夫かなぁ、と思っていたのですが、いろいろ調べていると1日で制覇できた!という書き込みも多く、女子でも行けるんじゃないか?と思い、挑戦してきました。
実際はちゃんと制覇できましたが、コツがあります。このブログでそういったコツをお伝えできればと思っております。
序章
私は香港・九龍の方に宿を取っていたので、九龍にあるチャイナフェリーターミナルからマカオへ向かいました。
九龍➡マカオの始発は7時30分。チケット販売は7時からです。事前に買うこともできるそうですよ。
私は宿を6時30分に出て、フェリーターミナルには6時45分には到着していました。チケット売り場は全く混雑しておらず、スムーズに購入することができました。
チケット売り場のそばでは写真のような男の人が良くわからないチケットを売っておりましたが、これは無視です。
マカオのフェリーターミナルにもおりますが、吹っかけてチケットを売っているので注意ですよ。
チケット購入後は出国審査を経て、ゲートへ向かいます。(パスポートは絶対持って行ってくださいね!)
チケット代は日本円にして片道2,500円です。でも17時30分以降の便は夜行便となり、3,000円くらいになります。
香港からマカオまでは約60分で到着します。乗船は出航10分前。
日本人はほとんどおらず、中国人ばかり。船内に乗り込んでみると大変きれいで快適です。椅子もしっかりしています。
しかし船内は大変寒い!チケットの安さからブランケットをもらえるサービスはありませんので、面倒でも1枚何か羽織るものを持っていくと良いです。
私の座席はエコノミークラス。もちろん2階にはファーストクラスがあります。そちらは機内食のサービスもありますよ。
体の芯まで冷え切った8時35分、マカオに到着です。
マカオフェリーターミナルも大変きれいです。すぐに入国審査を済ませて、バス乗り場へ向かいます。
乗り場案内表示には日本語が書かれていますから、それに従って進めば大丈夫です。マカオは日本人もよく訪れる場所なんですね。
まず世界遺産の1か所目・スタート地点へ向かうために10系統のバスに乗ります。運賃は3・2パダカ(日本円=約44円)です。マカオは香港ドルが使用できますのでそれで代用します。
だからマカオに長く滞在しないのであれば、いちいちパダカに両替しなくて大丈夫です。
料金は先払い。でもおつりは出ません。私は3.2がなかったので3しか支払わなかったのですが、何にもおとがめはありませんでした。どの乗客を見ていてもそうなんですが、運転手さんは、いちいち支払ったお金を見ていないのです。
さすがに支払わないお客さんはいませんでしたが、みんないい加減。絶対3・2じゃないな、という人ばかり。運賃そのものが安いので、3・2以上支払っている人もいました。
そんなお客さんもいるから、ちょうど採算が取れるのでしょうか。乗車して20分くらいでスタート地点・1つ目の世界遺産、媽閣廟に到着しました。到着時間は9時15分。
ここから世界遺産、30か所すべて制覇へ向けて、出発です!
1.媽閣廟
2016年2月、媽閣廟の正殿にあたる正覚禅林で照明器具のショートが原因とみられる火災が発生し、建物の大半が焼失する多大な被害が出た事故は日本でも報道されたので、ご存知の方もいるかと思います。
私が行った2017年の正月は、きれいに修復がなされていましたので、ちゃんとお参りすることができました。
世界遺産の前には、たいてい解説が書かれた看板が立っています。日本語でも書かれています。この建物があるバラ岬に、ポルトガル人がはじめて植民を行いました。
「媽閣」の広東語読みが、マカオの名前の由来になったそうです。
2.バラ広場
媽閣廟の目の前にあるのが、世界遺産2か所目のバラ広場。
地元民が木椅子に座って、おしゃべりを楽しんでいたりと、まったりとした時間が流れていました。
バラをモチーフとしているのでしょうか、石畳がとても美しいですね。基本的に広場関係の世界遺産には、このあたりにある建造物について書かれた看板が立っていました。
さて、ここから3カ所目に向かいます。
バラ広場にあるこの地図は写真を撮っておいた方がいいですね。
というのも、私はマカオでも対応するWi-Fiを日本から持って行ったのですが、電波の調子が悪かったのか、機械の調子が良くなかったのか分かりませんが、グーグルマップを使おうとしたとき、現在地が正しく表示されませんでした。(マカオの場合、至る所で試しましたが、全く反応しなかったんです。)
このようなトラブルも発生する場合もあります。なので、各所に設置されている案内板はその都度チェックし、現在地を確認していきましょう。
媽閣廟を正面に見て、左側に道があります。そこから3カ所目の世界遺産へ向かいます。基本的に11カ所目のロバート・ホー・トン図書館までは、この道を北上していきます。
3.港務局ビル(大楼)
大変穏やかなクリーム色を基調とした、イスラム建築のビルはバラ広場から10分も歩かないうちに目に飛び込んできます。
3つ目の世界遺産、港務局ビルは右側にあります。せっかくなので階段をのぼり、中の通路も歩いてみましょう。
イタリア人によって設計されたこのビルは、マカオの気候にも合っていて、大変風通りの良い造りになっています。
もともとは兵士の宿舎として使われていたそうですが、現在は、港務局のオフィスビルとして活用されているそうです。
4.リラウ広場
港務局から2分ほど北上したところにあるのが、4つ目の世界遺産、リラウ広場。近所のお年寄りたちの憩いの場ですね。
リラウとはポルトガル語で山からでた湧き水のこと。昔はここから湧水が出たそうですが、現在は政府によって、その井戸は閉じられてしまったそうです。
5.鄭家屋敷
2017年1月現在、修復中につき、外観のみでした。
リラウ広場を背に真向かいに細い路地があります。そこを入って、左側に現れたのが、5つ目の世界遺産、鄭家屋敷。でもい修復中で中は見学できませんでした。
中国近代の思想家、鄭觀應の故居で1811年に建てられたこの建物は、敷地面積は4000平方メートルもあり、多い時で300名ほどが住んでいたそうですよ。
西洋建築の手法を取り入れた斬新な建物だったそうで、見学したかったですね。残念。
6.聖ローレンス教会
元の通りに戻り、4か所目のリラウ広場から歩くこと10分くらい。(私は歩くのが遅いので、早い人ならば6~7分で到着すると思います。)6つ目の世界遺産、聖ローレンス教会が見えてきます。
私はこの教会が一番印象に残りました。ともかく天井のライトブルーがたまらないんです。
植民地支配をしていたポルトガルの宗教はローマ・カトリックです。だから教会もカトリックならではのゴテゴテとした装飾が施されたきらびやかな教会を想像していたのですが、なんと爽やかな色使いなんでしょう。
昔、この教会から海が見えたそうで、帆船時代は風の善し悪しが航海の安全に直結したため、ポルトガル人はここから良い風が吹くようにと祈っていたんですね。
海を意識して、この爽やかなブルーを施したのでしょうか。随所に施されたステンドグラスもかわいらしく、ずっと座っていたい気分に駆られました。
7.ドン・ペドロ5世劇場
ローレンス教会からぶらぶら歩くこと数分。これまた私の好きな爽やかなライトグリーンが目に飛び込んできました。ここが7か所目の世界遺産、ドン・ペドロ5世劇場です。
残念ながら、普段から内部は公開されていません。1860年にマカオに暮らすポルトガル系住民が先導して造られたアジア初の西洋式の劇場です。
その当時のポルトガル国王、ペドロ5世に敬意を表して、この名前がつけられたそうですよ。とても外観が好みなので、内部を見たかったですね。これも残念。
8.聖オーガスティン広場
ここで休憩しました。私はゆっくりと散策していたので、大体8か所目到達までに75分ほどかかっています。
というのも、ローレンス教会からドン・ペドロ5世劇場までの道、パン屋が多くて、朝食抜きで香港から来ていた私は、これは買いなさい!という暗示だなと思い、パン屋に入ってしまったりしていたからなんですね。(笑)
香港もそうですが、マカオもパン屋が多いです。至る所にパン屋があり、良い匂いを町中に漂わせてくれています。
私が入ったのは、ひときわ良い匂いを出していたこちらのパン屋さん。日本と同じでトングで好きなパンを取りレジへ持っていけばOKです。
香港ドルで支払うとマカオの通貨、パダカでおつりが帰ってくる仕組み。
さて、買ったパンを食べたのが8か所目の世界遺産、聖オーガスティン広場。椅子もいっぱいあります。
ここは、地元民は少なかったですね。ちょっと住宅街から離れているからでしょうか。こちらの広場は、ドン・ペドロ5世劇場の後ろにあります。
ずっと歩いてきた道からドン・ペドロ5世劇場の右にある脇道から入れば、すぐに見えますよ。
閑散とした広場なので、ここでしばし休憩。ゴミ箱もありましたから助かりました。
マカオのパンは、懐かしい味ですね。何と表現したらいいでしょうか、給食のパンみたいな感じです。サイズも大きいので腹持ちがいいですよ。
9.聖オーガスティン教会
休憩後訪れたのは、9か所目の世界遺産、オーガスティン教会です。広場の真横にあります。残念ながら私が行ったときは中に入れませんでした。どうも休館日に当たったようです。
先ほどのローレンス教会と異なり、イエローで統一された、明るい内装だそうです。
修復を繰り返しており、ある時、修復の際、別の教会へ移していたキリストの像が、いつの間にか自力でこの教会へ戻ってきていたという、不思議な言い伝えがあるそうです。
気になりますね。中を見たかったなぁ。
10.聖ヨセフ修道院及び聖堂
聖オーガスティン広場の真向かいにあるのが、10か所目の世界遺産、聖ヨセフ修道院及び聖堂です。ここも工事中のため、中には入れませんでした。
ドーム型の美しい天井には、「IHS」というイエズス会のシンボルが書かれ、フランシスコ・ザビエルの上腕部の遺骨も祀られているそうです。ここは白を基調とした上品な教会ですね。
内部の様子は、マカオ観光局サイトに詳細が書かれています。
興味のある方は読んでくださいね。
11.ロバート・ホー・トン図書館
そして広場敷地内にあるのが、11か所目の世界遺産、ロバート・ホー・トン図書館です。香港の実業家で大富豪、ロバート・ホー・トンが、ポルトガル人のドナ・キャロリーナ・クンハの住居を1918年に購入し、別荘として使っていました。
死後は彼の遺言通り、建物はマカオ政府に寄付され、1958年に図書館となりました。2005年に新館も誕生し、今でもマカオ最大の図書館として、市民に利用されています。
ここからマカオ一番の繫華街、セナド広場方面へ向けて10分ほど北上します。聖オーガスティン広場の奥に道があります。道の名前は東方斜巷という名称です。
この道はヨーロッパ風の建築物も多く、その建物に漢字が書かれている様子が、マカオっぽくて大変面白かったですね。建物1つ1つは大変オシャレです。
12.民政総署ビル
トイレ休憩。この時点で11時15分くらい。
東方斜巷を北上すると、大きな通り新馬路にぶつかります。この道路に面しているのが12か所目の世界遺産、民政総署ビルに到着です。
ここではトイレ休憩も可能。マカオはトイレ使用時にチップはいりません。この世界遺産は日本人観光客もよく訪れるようで、日本人とよく会いました。
民政総署ビルには現在、マカオの地方自治局が入っています。
昔からここでマカオの政治が行われてきただけあって、内装も重厚感あるデザインで、シャンデリアも素敵でした。
中庭は年明けもクリスマスの装飾が施されたままで、期間限定のかわいらしいポップな感じがたまりません。多くの観光客が、中庭でさかんにシャッターを切っていました。
13.セナド広場
13か所の世界遺産は、マカオを訪れる人なら必ず来るというセナド広場。こちらもクリスマスの装飾のままで、中央部分には特大ツリーも飾ってありました。
ここまでくると、このような淡い優しい色使いがポルトガル色なのかな?と思ってきてしまいます。
私はこのような感じの良い色が大好きです。セナド広場をうろうろ散策していて、ポルトガルへ旅行に行きたくなりました。
セナド広場は、民政総署ビルの向かい、横断歩道を渡った場所にあります。
14.仁慈堂
入場料5パダカ=香港ドルOK
民政総署ビルを背にして、セナド広場の右側に位置しているのが、14か所目の世界遺産、仁慈堂です。仁慈堂とはポルトガルのレオノール女王が1498年に創設した慈善福祉団体のことです。
現在は、公証役場として使用されています。建物の横の路地から2階にある仁慈堂博物館へ上がる階段が見えます。
入場料は日本円にして60円程度ですので、ぜひ見学してきて下さい。
陶器が素晴らしかったです。
15.三街会館(関帝廟)
民政総署ビルを背にして、セナド広場にある1つ目の左の脇道に入ります。すると現れるのが、15か所目の世界遺産、三街会館(関帝廟)です。
この建物は、1792年に建てられた関帝を祀る廟です。
関帝とは三国志に出てくる英雄で、マカオでは御加護と安定をもたらすとして多くの人が家庭や職場、そしてカジノでも関帝を祀っているそうですよ。
一旦、セナド広場に戻ってきましょう。そしてどんどん奥へ進んでいきます。
セナド広場エリアは、ここだけは押さえておこう!という観光客も多く、いろんな国の観光客とすれ違いました。なかなか私のように30か所全部回ろう!と考える観光客は少ないようですね。
ポイントを絞って回られている方が多いな、と感じました。
16.聖ドミニコ広場
ショッピングモールあり。トイレ休憩可能。
セナド広場の突き当たりに突如現れるのが、16か所目の世界遺産、聖ドミニコ広場です。ここは様々なファッションビルやモールがあり、トイレ休憩も可能です。
このあたりには、マクドナルド、BODY SHOPなど日本でおなじみのショップも多く点在しています。おしゃれな雑貨屋さんやカフェも多いので、お土産探しにも良いかと思います。
17.聖ドミニコ教会
聖ドミニコ広場にあるのが、17か所目の世界遺産、聖ドミニコ教会です。この教会は白を基調とした品の良さを感じる教会でした。
1587年にメキシコ出身のドミニコ修道士によって造られましたが、その時は木造だったそうです。その後、フルリフォームされてこのような美しい教会になりました。
教会奥には美術館もありますので、ぜひ見学してきて下さいね。
18.盧家屋敷
18か所目の世界遺産へは、聖ドミニコ広場の奥へ進み、右に曲がる細い路地(大堂巷)を歩き、向かいます。この路地は別名、カレーおでん通りと呼ばれています。今、マカオではカレーおでんが大人気。
名物にうまいもんなし!と言いますが、話のネタにランチがてら立ち寄ってみました。
私がお邪魔したのは、この青いTシャツの着たお姉さんのいる店。このお姉さん、大変親切で愛想が良かったので、こちらで購入しました。
店頭に並んでいる多くの具材のなかから、いくつかチョイスします。お姉さんがおすすめなども紹介してくれましたね。
籠にとってお姉さんに渡し、お会計。その後、奥の店長さんみたいな人が調理に入ります。
調理と言っても、選んだ具材を数分ゆでて、カレーソースをかけるだけ。私はシイタケとオクラと、お姉さんがおすすめだという練り物系を3つほど注文しました。
お会計は32パダカ(480円くらい)。この通りにはいっぱいベンチがありますので、そこに座って食べました。
ほんと、ゆでた野菜にカレーソースをかけただけの食べ物。スナック感覚で食べると良いかもしれません。でもボリュームもありますからおなか一杯にはなります。
カレーに関しては
「スパイシー?」
とスタッフが聞いてきますから、辛くない方が良い方は、
「マイルド、プリーズ。」
と言ってみて下さいね。
そんなカレー通りにあるのが、18か所目の世界遺産、盧家屋敷です。建物はレンガをふんだんに使い、2階建ての伝統的な中国式の住居ですが、西洋様式や風水設計も随所にも取り入れられており、芸術性の高さも伺えます。
リビングフロアが一番好きですね。部屋の入口の淵を彩る斬新なデザインが一番気に入りました。
19.大堂(カテドラル)広場
カレーおでん通りの突き当りに、19か所目の世界遺産、大堂(カテドラル)広場があります。
この広場ではやたら高級車が走り去っていくのを目撃しました。
マカオは税金がなく、国民1人当たりの国民総所得が880万円、医療費無料、高校まで学費無料、さらにプラス年に14万円のお年玉までもらえる国なんです。
その為、1000万円を超える車を乗っている人が多い、と噂には聞いていましたが本当だったんです。高級車をよく見かけました。
20.大堂(カテドラル)
この広場に隣接しているのが20か所目の世界遺産、カテドラルです。今もマカオにおけるカトリック教会の中心的な役割を担っています。
この教会はステンドガラスも多く使われており、光を上手に取り入れている明るい印象の教会でした。
21.聖ポール天主堂跡
カレー通りの小路に戻り、大三巳街の坂を登ると、21か所目の世界遺産、聖ポール天主堂跡が見えてきます。ここがマカオの世界遺産の中心的存在。
一番観光客が多いスポットでもあります。
もともとは1602年に作られた教会ですが、1835年の大火災によって、大部分が消失してしまいました。奇跡的に残ったのが、教会の前壁と68段の階段。そんなことから、この場所がパワースポットとして人気を集めてきました。
前壁の後ろには小さな博物館もありますので、ぜひ見学してきて下さい。無料です。
22.旧城壁
聖ポール天主堂跡を正面に見て、左側にあるのが22か所目の世界遺産、旧城壁です。
この壁はポルトガル人が外敵を防ぐために築いたものだそうですよ。
23.ナーチャ廟
さて、旧城壁の奥に見えるのが、23か所目の世界遺産ナーチャ廟。1888年創建の小さなお寺です。
ナーチャとは暴れん坊の男の子のこと。武芸の達人で疫病退治の神様として、今も人気を集めています。
こちらも横に小さな博物館があり、無料で見学できます。
24.イエズス会記念広場
聖ポール天主堂跡の前に広がるのが、24か所目の世界遺産、イエズス会記念広場です。
ここも観光客が一番集まるスポットなので、ショッピングモールから、ファストフード店までいろんなお店が密集しています。私はここで休憩。
マカオ名物のエッグタルトとフルーツジュースを楽しみました。観光地価格でちょっと高いですが、おいしかったですよ。
私が買ったお店はこの緑色のお店なんですが、日本語が通じました。
25.モンテの砦
聖ポール天主堂跡に向かって右側に25か所目の世界遺産、モンテの砦へ上る道がちゃんと作られています。でもこの階段結構きつい。
これは香港に関しても言えることですが、マカオも結構坂が多いです。世界遺産巡りをする際は動きやすい格好とスニーカーは必須ですよ!10分もかからないくらいでモンテの砦に到着します。
ここはイエズス会の修道士によって築かれた要塞です。1998年にはマカオ博物館も敷地内に造られました。ここからマカオの街が一望できます。
夜景もきれいだろうなぁ。無料で見られる資料館も併設されていますので、ぜひ足を運んでくださいね。
ちなみに大砲が狙っているのは、沢木耕太郎の「深夜特急」という小説の中に出てくるホテル・リスボアです。
26か所目の世界遺産に向けて、旧城壁まで降りてきます。そして、そこの坂(花王堂街)を下り、10分ほど歩きます。この道はアンティークショップが多かったですね。突き当りに目当てが見えてきました。
26.聖アントニオ教会
26か所目の世界遺産、聖アントニオ教会です。聖アントニオは結婚を司る聖人なので、昔も今もここで結婚式を挙げるカップルが多いそうですよ。ここもマカオ三大古堂の1つです。
27.ルイス・カモンエス広場

聖アントニオ教会の左の脇道の奥に、27か所目の世界遺産、ルイス・カモンエス広場があります。ここには公衆トイレもありますので、トイレ休憩も可能です。
公園のようになっており、運動器具も整備されていて、地域のご年配の方々が、運動に勤しんでおられました。
28.カーサ庭園
28か所目の世界遺産、カーサ庭園は、ルイス・カモンエス広場の真横にあります。
現在では東方基金会という財団のマカオ本部として使用されています。ところどころに施されている、ピンク色が優しい印象を与えてくれる感じの良い洋館です。
マカオの世界遺産が良いところは、ほとんどが入場無料で見学できるところ。もちろんカーサ庭園も無料で見学できます。
この日は、近所に住んでいるであろう、おじいちゃんとお孫さんが仲良く散歩に来ていました。微笑ましい光景を見てこちらも心が和みました。
29.プロテスタント墓地
カーサ庭園の右横にあるのが、29か所目の世界遺産、プロテスタント墓地です。マカオで初めて作られたプロテスタントの礼拝堂も併設されています。
シンプルな作りの中にしっかりと厳かな空気が感じられます。
最後の世界遺産へは、カモンエス広場のバス停(白鴿巣前地)から17系統のバスに乗って向かいます。運賃は3.2パタカです。
このバス停発着のバスは全てミニバス。驚いたのは、中国語とポルトガル語の表示しか出ないんですね。
ともかく10停留所先の「奥華中學」で下車します。私はひたすらこの漢字を車内電光掲示板で追いました。乗車時間は、約10分強です。
バス停で下車した後、バスが進んで行く方向に歩き、最初の角を左に曲がります。ちょくちょく曲がり角に案内表示がありますから、分かりやすいかと思います。
200mくらい坂を登れば、頂上に到着です。
30.ギア要塞
(ギア教会とギア灯台) 到着時間:15時17分。

30か所目の世界遺産、ギア要塞はバス停から15分くらい歩いて到着します。マカオ半島で一番高い場所にある要塞からの眺めは最高でした。
ここにはインフォメーションセンターが併設されており、給水器もあります。またセンター内には要塞の修復作業の様子が展示されており、興味深い資料がいっぱいありました。
30か所制覇できた時間は15時20分ごろ。9時15分ぐらいから開始して、6時間強で制覇することができました。
感想
ところどころ、見学ができなかったものの、休憩したり、買い食いしたりしながらも、こんな短時間で制覇できたのは、世界遺産が固まっていたことと、ルートもちゃんとできていたからだと思います。
あと、マカオの人たちは本当に親切でした。
実は、聖ポール天主堂跡へ向かう際、迷子になってしまったのですが、道案内をしてくれ、途中までついてきてくれたんです。
中国語とポルトガル語でしか停車案内のないバスの車内でも、次降りるんだよ!と声をかけてくれ、助けられました。
観光客のおかげでゆとりある生活が成り立っていると分かってもいるんでしょうし、金銭的に余裕のある生活をしている人は、心にも余裕が生まれるのでしょうか、どこまでも親切な人たちが多かったです。
6時間強で終わるとはいえ、ずっと歩きっぱなしなので、相当疲れます。
ぜひ体力のあるうちに挑戦して欲しいです。マカオの世界遺産は保存状態も良く、政府によってしっかりと管理されています。
何よりもパステルカラーで彩られた建造物は、感じが良く、ずっと眺めていても飽きの来ない、心地良さがあります。
マカオの世界遺産を巡る際に是非この記事を参考にしてみてくださいね。