ホームミャンマー(http://home-mm.com/)というニャウンシュエにある旅行会社で予約したカックー遺跡ツアー。今回はその模様をレポートしたいと思います。
さて、9時すぎ、運転手さん登場。なかなか良い車で登場です。
そりゃそうだよね、70ドルも払ったもん。
カックー遺跡はインレー湖観光の際に多くの観光客が宿泊するニャウンシェの街から70km程度南東に離れた場所にあります。インレー湖からの場合、所要時間は1時間半~2時間程度とのこと。
途中、カックー遺跡やインレー湖が属するシャン州の最大の都市タウンジーを通り過ぎます。ガイドが必要な場合はこのタウンジーの街から同行してもらうことになります。今回はガイドを雇ったから、立ち寄ることになりました。
1時間ほど走ったらタウンヂーに到着。
ここでタオ族のガイドさんと出会いました。
カックー遺跡に入る際、タオ族のガイドさんを雇うのがとりあえずのルール。遺跡はタオ族が管轄しているから。
タウンヂーの事務所でカックー遺跡入域料とガイド料を支払います。12800チャット。ガイドさんは女性の方で名前はウインビンさん。
ここはそこから40分ほど走ったところ。
ここは景色が良いと言うことでフォトタイムとして紹介されました。
普通の田園風景。北海道にもありそうだなぁ。
そこからさらに30分程度でようやく到着。
こちらがカックー遺跡。2000年に外国人に開放されました。
今、観光客に大人気とあって、たくさんの車やバスが止まっていました。
ではさっそく見学しましょう。
ガイドさん付きだと入場手続きなどすべてしてくれました。
別にこの遺跡は、ガイド付きにしなくても良くなったらしいですが、多少の解説をしてもらえるから、つけて損はないと思います。すべて英語ですが・・・。
最初に紹介されたのは表紙にもなっている池。
ここで1枚。
素晴らしい景色。テンションが上がってきます!
水鏡って素敵。
それでは遺跡を散策しましょう。
最初にカックー遺跡がつくられたのはなんと紀元前3世紀のこと。インドによってつくられた。確かにインドのレリーフもよく目にしました。
2つの大きな仏塔がシンボルのように立っているのだけど、そのうちの1つは12世紀に建てられたもの。この写真にあるような小さな仏塔は主に16~18世紀に建てられ、徐々に数が増えていったといいます。仏塔の数は2470以上あるそうです。
これ以上増やすことも減らすこともしないらしく、今は寄付をしてもカックー遺跡内に新しく仏塔は建てられません。
12世紀の王が、この地に住むパオ族とシャン族に命じて、家ごとに仏塔を1基寄進するように命じたのが始まりです。
多くが細長い釣鐘状の仏塔。
これにも2種類あって、仏塔頭頂部の飾りが、釣鐘状に丸くなっているものと、細くなっているものがあります。
飾りが丸く釣鐘状なのがビルマ人が寄進したもので、細くなっているのが少数民族が寄進したものだそうです。
仏塔もそれぞれ。これは金持ちが寄進したのかな?
どれが良いというのはありません。それぞれで、財力に応じ、信仰心を示したんだろうなと思います。それにしてもいろんな仏塔がありますね。
こちらの仏塔は横に鐘まである!金持ち決定。
こちらが専属ガイドのウインビンさん。
分かり易い単語を駆使して、説明してくれました。実に親切な人でした。
壮観な眺め。
こういう眺め好き。悠久の歴史を感じさせるストリート。
黄金に塗られた仏塔の中にはパオ族の伝説を彫ったものもありました。
ガイドさんが話してくれたパオ族の伝説。
要領を得なかったから、あとで調べたんだけどね。(笑)
私の英語のリスニング力がないだけです。パオ族のガイドさんは悪くないです。
「昔、龍女が人間の女に化け、錬金術師の男と結婚します。
しかし、ある日、男は妻が龍であることを知ってしまい、恐ろしさの余り逃げ出してしまいます。妻は夫の帰りを待ち続けますが、夫が帰ってくることはありませんでした。落胆した妻は2つの卵を産み、龍の世界に帰っていきます。
龍が生んだ卵はお坊さんによって守られ、やがて男の子と女の子が生まれます。それが、パオ族の祖先というわけです。」
スカーフを頭に巻き、民族衣装が黒いのも龍が祖先であることを忘れないためだそうな。
カックー遺跡からは、長閑な景色が望めます。
夕焼けや朝焼けもきれいだろうな。
馬の尻を撫でると、恋が叶うらしい。ほんまかいな。
充分に満足したカックー遺跡。時間は12時を回っています。
ランチだ。
案内されたのは、カックー遺跡の向かい側にある、外国人専用のレストラン。
13時に呼びに来るね、と言われ、しばしガイドさんとお別れ。
ガイドさんと運転手さんは別のところへ行くらしい。
ここは外国人価格だからです。
多くのお客さん。
やはり年末年始は、外国人観光客が多いんだな、どこもかしこも。
お昼はこの遺跡を見ながらランチ。魚カレーを頼んだけどなかなかこないんです。
30分待って急かしたら、魚カレーはない、チキンカレーならあると言いだしました。
じゃあ、急いでチキンカレーを!と言って登場したのが、この野菜炒め。
これ、チキンカレーじゃないよ!と言ったら、チキンは入っているという。
ミャンマーでは、これをチキンカレーと言うのか!と言ったら、
エンジョイ!
と言って去られてしまいました。
フルーツジュースと野菜炒めセット。8950チャット。
おいしかったけどさ、なかなかのことしてくれるやんけ。(笑)
カックー遺跡横にある、市場をちょっと散策。食料品を中心に、いろんなものが並んでいます。
運転手を呼ぶ、ガイドさん。もちろんスマートフォン。韓国製でした。
カックー遺跡を出て30分。
ガイドさんの故郷へ。こちらがタオ族の村。
薄い木を編んで作られた家に住むタオ族の人々。
こちらの家を訪問させていただきました。
家の下にはトウモロコシ。
今、旬のもの。
家の下は倉庫になっていました。
洗濯物を干したり、食料を貯蔵したり。
井戸。
ここで水浴び(風呂)も済ませます。
家の中には神棚がありました。
このように壁は編み込まれています。
寒くないのか?と聞いたら、全く、と笑います。
床は絨毯が敷き詰められていました。囲炉裏にもびっくり。朝晩の冷え込みがきついエリアだから、そのときに
囲炉裏をよく使用するらそうです。
食器棚
外につるされたトマト。
結構隙間だらけの家。絶対寒いって。
村の中にはコンクリートで建て替えられた家も見受けられます。
小さな村の中にも貧富の差があるんようですね。
でも、このような生活スタイルでも、タオ族の皆さんは、ガイドさんだけでなく、みんな携帯電話を持っていました。
日本のように順序だてて経済成長をしていったわけでなく、ところどころ飛び級のように進化している部分がミャンマーだけではないが、見受けられます。
携帯電話を持つ前に、進化しなきゃならない箇所があるだろう、と民族お宅訪問を行うたびに、過ぎることがあります。
井戸水でのシャワー、土を掘ってのトイレ、など、衛生管理にもっと目を向けて行かなきゃ、と隙間だらけの家を見て改めて思いました。
この村で一番の豪邸から手を振ってくれた子供。
かわいい。
服装も一番しっかりしていました。次回後半戦をお送りします。