1.ポンピドゥーセンター国立近代美術館
奇抜なデザイン印象的なポンピドゥーセンター。旅仲間から、パリに行ったら、絶対行って来い!と言われていた場所です。近未来感が半端なく伝わってきます。
建築家レンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースによるエスカレーター、エレベーター、配管を全て外に出した斬新な建築がパリの中心地に現れたのが1977年、というから驚きです。
本当にフランスはデザインの分野でも最先端を走っていますよね。ここには国立近代美術館も入っており、毎年20以上の、専門分野別、テーマ別の特別展が催されています。
芸能分野(音楽、ダンス、演劇、パフォーマンス、映画など)といったプログラムも充実しており、異なる分野間のコラボレーションでも楽しませてくれます。
私が行った時は、ちょうどテロから50日ほど過ぎた後でしたが、まだまだパリ市内は物々しい雰囲気に包まれていました。このポンピドゥーセンターがあるのは4区で、実際にテロ行為が多発した10区、11区と近いことから、非常に厳重な警備態勢が敷かれていました。
私はパリ市庁舎を見てから向かいました。最寄り駅であるHôtel de Ville 駅から歩いて行ったのですが、その道中、結構、銃を構えた軍人さんとすれ違いました。市庁舎の周りはいないのですが、ポンピドゥーセンターに近づくと増えてくる感じですね。
↑パリ市庁舎は穏やかそのもの。ミニ遊園地があって、家族づれで賑わっていました。
私は地球の歩き方に付いている、地図を広げながら歩いていたのですが、ちょっと手が滑って落としてしまったんです。地球の歩き方って分厚くて、石畳の上に落とすと、ものすごい音がするんですね。
すると、落とした私の周りに、銃を構えた軍人が数人、近づいてきたんです。とこの時は、殺される!!と思いましたね。
この出来事の後だったので、ポンピドゥーセンターも閉館しているんじゃないか?くらいにとらえていたものですから、正面玄関に行列を見た時は正直、拍子抜けしました。
パリっ子は、「軍人がうろうろしているから、逆に変なことは起こらんやろ。」というような感覚なのでしょうか。
私はミュージアムパスを持っていたので、この行列に並ばずに入場することができました。行列が嫌いな方は、「ミュージアムパス」を購入しましょう!
さて、スムーズに入場した後は、クロークでコートとリュックを預けます。
そして、外からも見えていたスケルトンのエスカレーターに乗って館内に入場。エスカレーターを下りた途端、新進気鋭の若手アーティストによる、前衛的な作品が迎えてくれます。
よし、写真を撮るぞ!と思って、セーターの中を覗いて、インナーバックを取り出そうとした時、ないことに、初めてその時気づいたんですね。
落としたのかな?
やばいどこ?
と、プチパニックになっていた時、思い出したんです。
実は私、先ほど軍人さんに囲まれた時、フランス語がさっぱりわからん中、荷物チェックとかされているんですよね。で、何とか荷物検査が終了して、荷物を全てリュックにぶち込んで、その場から逃げるように立ち去ったんです。
つまり、パスポートやカメラごと、クロークに預けてしまっているんです。
クロークですから、盗まれることはないにしろ、これら、すごく完成の強い作品群をカメラに収められなかったのが悔しい。
日本と違って欧米諸国は、博物館や美術館に展示されている作品の写真撮影を許可している施設が非常に多いのが特徴です。
ぜひこちらのエリアに旅されたときは、写真撮影を行ってきて下さいね。とくに、このポンピドゥーセンターに展示されている作品は、非常に個性的で、面白いものばかりでした。
そして、ミュージアムショップもおすすめ。一風変わったものがいっぱい売っています。ありがちなお土産では飽き足りない方に、ぜひ手に取ってほしいものばかり。ぜひチェックしてきて下さい。
※ちなみに、ポンピドゥーセンターの周辺写真は、見学後に撮影したものです。夕方でも大行列ですよ!
ポンピドゥーセンター国立近代美術館
ポンピドゥーセンターは、国立近代美術館をはじめとした産業創造センター、音響音楽研究所、公共図書館などが入った総合文化センターのことです。
美術館、図書館など一般入場できる文化施設や屋上展望、レストランなどもあり、施設により料金、開館時間などが異なります。今回は国立近代美術館の情報をピックアップします。
ポンピドゥーセンター国立近代美術館 公式ホームページ: (英語対応あり)
入場料金 |
一般A 13€ A=特別展示会開催期間
18歳未満は無料! 一般無料の日:毎月第1日曜日(かなり込み合います!) 【美術館共通パス「パリミュージアムパス Paris Museum Pass」利用可】 パリミュージアムパスにて利用見学が可能!パリミュージアムパスでの入場は、入場券を購入する手間が省け時間短縮に大変便利です。 また美術館を1日で3箇所以上見学する場合や、数日かけて他の美術館にも見学する方はパリミュージアムパスの利用が断然お得です。 ※詳細は、ラビットリップのパリ旅行記のコーナーにも書かれていますので、チェックして下さいね。 |
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開館時間 |
センター開館時間:11時~22時(木曜は23時まで) |
休館日 | 毎週 火曜日 5/1(祝) |
休館日 | 毎週 火曜日 5/1(祝) |
写真撮影 | 可能 |
アクセス |
【最寄り駅】 |
2.ケ・ブランリー美術館
パリにある、一風変わった美術館がココ、ケ・ブランリー美術館です。
エッフェル塔からほど近いセーヌ河沿い、ブランリ河岸(ケ・ブランリ)37番地にあります。2006年にできたばかりの美術館で、収蔵品は30万点以上にのぼります。
この美術館のコンセプトは、ヨーロッパ以外の地で生まれた文明と芸術との新しい関係というもの。アフリカ、アジア、オセアニア、そしてアメリカ大陸に息づく、西洋文明とは異なる文明や少数民族の文化を、現物を多数展示する手法で詳しく紹介されています。
私はエッフェル塔の見学をしてから向かいました。しかし行った日はあいにく、霧がかった、残念な天候。展望デッキに行っても眺望も望めないだろうと思い、さっさとケ・ブランリー美術館へ行きました。エッフェル塔のある広場から徒歩7分程度でつきます。
ミュージアムパスを提示し、いざ入館。
建築に興味のある方や勉強されている方は、行った方が良い所だと思いました。
設計士、ジャン・ヌーヴェルによって設計されたこの美術館は、ガラス壁に仕切られた野生の森のような場所にあり、ガラス壁の内部に入って森を抜けると、柱に支えられて宙に浮いた巨大な船のような建物が現れるんですね。 建物も、庭も、壁面もおもしろいです。
ちなみに、庭はパトリック・ブランによるVertical Garden(垂直庭園)というものです。これを目当てに来られる方も多いそうですよ。私が行った時はあいにく雨だったので、撮影は断念しました。一見の価値はあります。
展示されている作品は、私たちがイメージしている美術館の作品とは全く違う感じですね。
アジア、オセアニア、ポリネシア、アフリカの原始的な、民俗博物館っぽい印象を受けました。展示物が非常に多く、日本の民俗を紹介するコーナーには、浴衣の切れ端やアイヌの衣服なども展示されていました。
シックな内装や展示方法も凝っています。ヨーロッパ人のオリエンタリズムが前面に出ている美術館ではありますが、幅広く民族文化を学べる充実したミュージアムの存在って、すごく重要だと思います。
別棟にミュージアムショップがあります。ここのショップも大変斬新なデザインのお土産がずらりと顔をそろえています。全部ほしくなるのですが、何分値段もそんなに甘くない。パリそのものが、物価が高めですからね。
パリの美術館は、将来もうちょっとお金にゆとりが持てるようになったら、もう一度足を運び、大人買いしたい!と思う美術館ばかりです。
このケ・ブランリー美術館も大変魅力的で個性的な展示物があるところです。ぜひエッフェル塔の観光の後にでも、立ち寄ってみて下さいね。
ケ・ブランリー美術館
開館時間 |
火・水・日曜 11時~19時(チケット売場は、火・水曜=9時30分、日曜は10時30分からオープン) |
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入場料金 |
一般展示:9 € 【無料対象者(一般展示、企画展 無料対象者)】
〇18歳未満の子ども パスポートなどの身分証明書の提示が必要です。 【一般展示のみ無料対象者】 〇18~25歳までのEU圏国籍を持っている者、学術団体会員、美術研究者など各証明書の提示が必要です。 一般無料の日:毎月第1日曜日(かなり込み合います!) 美術館共通パス「パリミュージアムパス Paris Museum Pass」利用可 |
休館日 |
月曜日 5/1、12/25 |
休館日 | 毎週 火曜日 5/1(祝) |
写真撮影 | 可能 |
オーディオガイド | あり。(しかし、日本語バージョンはなし。英語はあります。) |
アクセス |
【最寄り駅】 |