「ディーラーになりたい!」「カジノに行ってみたい!」
そんなことを学生が言う時代が日本にもきたか〜って思った今日この頃です。
2016年12月15日未明の衆院本会議で、自民党と日本維新の会などの賛成多数でカジノを中心とする統合型リゾート(IR)整備推進法(カジノ法)が可決、成立しました。
カジノがすぐに解禁されるわけではないにしろ、このニュースの前後からテレビでもカジノ特集が組まれ、番組を目にした生徒からカジノに関する質問をよく受けたりするようにもなりました。
今回はそんなカジノについての簡単なご紹介と、私が実際に旅行した3つの都市でのカジノ体験を中心にご紹介させていただきます。
そもそもカジノとは?カジノについて簡単にご紹介
賭博場のこと
主に有名なものでいうとルーレットとかブラックジャック等があります。
カジノはヨーロッパから生まれました。上流階級の社交場から発展したカジノの名残で、今でもヨーロッパカジノはドレスコードがあるそうです。
その後カジノはアメリカにも広がっていって、現在ラスベガスはカジノの町として非常に有名になりましたね。
ラスベガスやマカオは、カジノとホテル等の施設が合体した複合施設(これをIRといいます)が非常に多くあります。最近は中国からの観光客が多く押し寄せるマカオの方が、ラスベガスよりも売り上げが非常に良いと言われています。
ちなみに現在は、IR=カジノ・ギャンブルという構図が崩れてきています。カジノとは別に、各IRが力を入れているのが、エンターテイメントショーです。各国で活躍している一流のパフォーマーを起用し、テーマ性・クオリティーともに高い、こだわり抜いたショーを毎日のように開催しています。この点においても各IRは差別化を図り、カジノ客とは別の集客アップを狙っているんですね。無料で楽しむことができるショーもあり、家族連れでIRを訪れる人たちをよく見かけるようになりました。
カジノと日本について-カジノ法案とは-
カジノ法案って最近よく聞くワードになってきているとは思いますが、実際どんな法案なのかってとこがよくわからなかったりしますよね。
そこで今回は簡単にご紹介させていただきます。
まず押さえておきたい点は、今まで日本にカジノ施設はなかったということ。これは、カジノそのものが日本で違法だったからです。
これを合法化しようというのがカジノ法案(IR推進法案)なわけです。
カジノ合法化には色々と賛否両論あるみたいですね。
やはり否定派の意見としてはギャンブル依存症が多かったり、治安の問題を懸念されていたりといったことが挙げられるみたいですね。
そういった方達の対策のため、カジノに入場料を設定してはどうか、マイナンバーを利用して規制してはどうか、など今も国会で話し合いが続いていますね。
今回、自民党が急いでカジノ法案を可決させるに至った大きな理由の1つに、東京オリンピックまでにIR施設を誘致し、完成を間に合わせ、より多くの観光客を取り込みたいという狙いがあります。
海外旅行時の主なカジノ規定
基本的なカジノの規定はこちらになります。- 入場無料(ヨーロッパ等の一部のカジノでは入場料が必要なこともある。)
- 見学のみも可能(プレイしなくてもいいんです。)
- 日本円では遊べません(韓国は可能でした。)
- 年齢制限(18歳未満はほとんどの施設で入場不可でした。18歳以上は未成年でも同伴可能な場合があります。)
- カジノ内写真撮影禁止(各国共通でした。)
1.韓国(ソウル)のカジノ
まずカジノを体験されたい方にオススメなのが韓国カジノです。
日本のお隣である韓国にも実はカジノがあります。ウォーターヒルなど大規模で有名どころもありますが、私が行ったのは、ヒルトンホテルの中にある、「セブン★ラック」カジノです。
ヒルトンホテルのカジノ
まずカジノに入ると旅行者は受付でパスポートを提示する必要があります。その後、会員カードを作成するという流れです。これで8年間は無料でこのグループの施設で遊べることになります。(その施設によって有効期限は異なります。)その後、荷物を預けて入場します。
韓国のカジノの良い点は、スロットゲームも日本のゲームセンターと同じ価格帯(250円ぐらいから〜)のため、気軽に始めやすいことです。
そして無料の食事(セブン★ラックカジノは、ビビンバなどの韓国フードやピザなどのファストフードがあり、アルコールやソフトドリンクなども無料。)を堪能できること。これはありがたいですね。
施設内は中国人だらけで日本人はほとんど見かけません。カジノで遊ばなくても、施設内を見学して、無料の食事を味わって帰ることも可能だなと思いました。
ミニマムベッド(最低掛け金)も少ないですし、日本円でも遊べますので、カジノ初心者はソウルからスタートしても良いかと思いました。
韓国カジノの特徴
韓国カジノの特徴をまとめると以下になります。
- 19歳未満入場不可
- ミニマムベッド(最低掛け金)が安い
- 食べ物や飲み物が無料(施設によっては席まで持ってきてくれたりも)
2.マカオのカジノ
ついこの間旅行してきたマカオ。今では、ラスベガスを抜いて世界No.1のカジノ王国となりました。
マカオへは香港からフェリーにて1時間強で到着です。(日本から行くことも可能。成田・関西・福岡空港からの直行便があります。)
フェリーターミナルを出ると、カジノ施設を併設しているホテルの従業員が看板やご優待券を持って私たちをお出迎えしてくれます。
ほんと、ミスユニバースか!と思うくらいきれいなお姉さんがにこやかに立っているんですね。その後、お目当てのホテルのお姉さんに近づき、ご優待券をゲットしてから、案内でホテル行のバスに乗ります。
お姉さん方が立っている後ろに大きな駐車場があり、各ホテルのバスがスタンバっている状態です。バスは15~20分間隔で運行されています。こちらも中華系のお客様ばかりで賑わっています。
ギャラクシーホテルのカジノ
まずは噴水ショーで有名な「ギャラクシーホテル」へ行ってきました。このホテルのエントランスホールでは、光と音とクリスタルがコラボレーションした、フォーチューン・ダイヤモンドというネーミングの噴水ショーを無料で見ることができるんです。
私が行ったときはちょうど17時だったので、30分ごとに繰り広げられる盛大な噴水ショーを見ることができました。このショーのテーマは「永遠の愛と富」。昼間の世界遺産巡りのせいで、ぐったり疲れていたのですが、このショーを見て癒され、少し疲れも取れました。
マカオのホテルもラスベガスと同じで、カジノで遊ばなくても楽しめる施設を備えていることが多いですね。このギャラクシーホテルはあまりカジノにはお客さんはいませんでした。ほとんど、ショー目当てのお客さんでしたね。
ベネチアンホテルのカジノ
次に向かったのは、大人気ホテル「ベネチアン」。ここで失敗だったのは、歩きで行こうとしたこと。マカオのホテルもラスベガスに負けず劣らず1つ1つが大きいんです。隣にあるからちょっと歩けばいけるだろうと思ったのが大きな間違いで、なんと20分もかかってしまいました。
向かう道すがら街並みを見ていたのですが、普通にホテルの向かいに住宅や小さな商店街などがあるんですね。
一番驚いたのは小学校があったことです。カジノで多額のお金を捨てていく大人を見ながら、子供たちは、一番大切なことを学んでいく環境なんですね。(笑)
考えようによっては、良い教育環境かもしれません。
中国政府によって作られた巨大な軍事施設を通り過ぎたところに現れたのが、「ベネチアン(ヴェネチアン)」。ここも大きい。
このベネチアンは日本人観光客に非常に人気のホテルなんです。ホテル内を散策しているときも数組の日本人観光客とすれ違いました。マカオの中でも人気のホテルとあってカジノも大賑わい。
しかしマカオのカジノはミニマムベッドが高い!テーブルゲームなんか、とてもとても・・・。私は絶対に参加できません。カジノの中はやはり中国人ばかりで、日本人は見当たりませんでした。
ベネチアンはホテル名の通り、イタリアのベネチアの街並みが再現されているんですね。ホテルの中では船に乗ることもできます。高級ブティックも沢山ありました。
ここで驚いたのは、フードコートの存在です。多くの観光客がここで夕飯を済ませていました。他のレストランは高いですからね。この中には日本食コーナーもありましたよ。
この後、香港へ戻るためにフェリーターミナルへ向かいました。その間に日も落ちてきて、少しマカオの夜景を堪能することができました。ちなみにお金持ちは、フェリーターミナルの上にあるヘリポートに自家用ヘリで来るそうですよ。うらやましいですね。
フェリーターミナルから見るホテルのイルミネーションが一番美しく感じました。
マカオカジノの特徴
- 21歳未満入場不可
- 同伴、子連れも入場不可
- 服装(ドレスコード)は緩い。(短パン、Tシャツ、ジーンズでも大丈夫。私はジャージだったがOKだった。ビーチサンダルやスリッパ等のかかとがない靴は、拒否される施設もあるらしい。スニーカーは大丈夫だった。プレイ中の帽子やサングラス着用は不可。)
3.ラスベガスのカジノ
カジノといえばラスベガスが頭に浮かぶ人が多いのではないでしょうか。ラスベガスは街全体がテーマパーク。
空港に降り立った時から荷物受取場も電飾華やかで空港っぽくない雰囲気でした。否応なしに気分が高まります。
カジノをしなくても、それぞれのホテルが独自で開催している無料のショーが楽しめるため、街では小さな子供の姿もよく見かけました。ラスベガスでは沢山のホテルを巡ってきましたので写真と共に簡単にご紹介させていただきます。
トレジャーアイランド(現:TI)
「トレジャーアイランド(現:TI)」ホテルでは火を使ったショーをしていました。
ニューヨーク・ニューヨーク ホテル
遊園地が併設されている「ニューヨーク・ニューヨーク」ホテルは、自由の女神像が目印。このホテルも家族づれが非常に多かったです。
MGMグランド ホテル
金色のライオンが目印の「MGMグランド」ホテル。以前はライオンのショーが見ることができましたが、今はシルク・ドゥ・ソレイユのアトラクションショーが楽しめます。
ベラッジオ ホテル
ストリップの中心に位置し、一番多くの観光客でにぎわっていたのが「ベラッジオ」ホテル。ここはホテル前にある巨大な噴水によるショーはすごい迫力で一見の価値あり。夜はライトアップされて美しかったです。
ルクソール ホテル
エジプトをコンセプトにしている「ルクソール」ホテル。なんとホテルの形がピラミッドなんですね。彫刻も本物かと思うくらい迫力がありました。
パリス ホテル
日本人に一番人気があるホテルがパリをモチーフにした「パリス」ホテル。ホテルの中には、パリの街並みを再現したショッピングモールが広がっていました。
フリーモントストリート・エクスペリエンス(FSE)
フリーモントストリート・エクスペリエンス(FSE)は歩行者天国兼アトラクションである有名な観光スポットの一つです。
大型ホテルが立ち並ぶストリップエリアからは少し離れていますが、非常におすすめです。
アーケードの天井で繰り広げられる光のショーは圧巻。昔ながらのダウンタウンの雰囲気を大事にしている場所なので、懐かしい雰囲気も味わうことができます。
サーカス・サーカス ホテル
ちなみに我が家がラスベガス滞在時に宿泊したホテルは「サーカス・サーカス」になります。
このホテルでは無料でサーカスが楽しめるんです。ストリップエリアの端にあり、旧ホテル街に位置しています。そのため宿泊料金が非常に安かったです。
ラスベガスカジノの特徴
- カジノ施設内は21歳未満入場不可
- ホテル主催の無料ショーが非常に充実している(お子様も楽しめます。)
- コンセプトホテルが多い(ホテル内見学だけでも楽しくなってきます。)
- ドレスコードなし(サンダル短パン以外ならOK!)
- カジノ施設によってミニマムベッドは異なる(どこもそこまで高くない。ブラックジャック3~5ドル、スロットマシン1~25セント、バカラ25~50ドル。)
- MEGA BUCKSというスロットが存在する(大当たりは1000万ドル(日本円で10億円以上)越えも多数。1回のスピンに必要なベット額も1ドル〜3ドルが多い。多くのカジノホテルに設置されている。)
まとめ
最後にそれぞれの都市の特徴ごとにまとめると以下になります。
- ソウル:カジノ初心者にオススメ
- ラスベガス:家族旅行にオススメ
- マカオ:カップル・友人同士の旅行にオススメ
カジノそのものを小額から楽しむならソウル、家族旅行の一環として楽しむなら、ラスベガス(ここからセスナ機でグランドキャニオン観光にも行ける)。カップルや友人同士、また勝負に出るならマカオがおすすめです。
是非カジノ旅行を計画されてみてはいかがでしょうか。