日本人が大好きなヨーロッパ諸国は、近隣の国々でテロ行為が相次ぎ、渡航を控えられた方も多くいたと聞いています。
私は仕事で必要な情報収集を兼ねて、カンボジアの観光都市であるシェムリアップへ行ってきましたのでその旅を振り返り、シェムリアップ観光で絶対オススメな4つの体験についてまとめてみました。
1.ゲストハウスで旅人との触れ合いを体験!
ゲストハウスってご存知ですか?
ゲストハウスの定義は国によってまちまちなのですが、一般的には、ゲストハウス=簡易宿泊所として認知されています。(イギリスの場合は、ベッド&ブレックファーストという大規模なものを指していますよ。)
一度でいいから私は、ゲストハウスに宿泊してみたいと思っていました。
学生バックパッカー御用達みたいなイメージもありますが、社会人は宿泊しちゃダメ!というルールがあるわけではありませんしね。(笑)
私が予約したのは、クロマーヤマトゲストハウスという宿でした。
私がこの宿にした理由は、
- 日本人がオーナーであり、従業員全員が日本語を話せること。(クメール人スタッフも日本語を話せます。)
- 2泊以上エアコンスタンダードシングル以上の部屋を予約すれば、到着時のみ無料でトゥクトゥクでのお迎えがついてくること。
学生ではないし、そこそこ良い年をしておりますから、2段ベッドのドミトリーに宿泊するわけにもいかず、(一緒の部屋の人が気を遣いますからね…。)
私はエアコンつきスタンダードシングルの部屋を4泊+レイトチェックアウトで予約しました。
宿泊費は1泊10ドル+レイトチェックアウト5ドル(帰国便が深夜発だったので、シャワーを浴びてから帰国したかったので。)=45ドル。
やっすーぃ!もちろん朝食はついていませんが、朝早くから観光やらに出かけてしまう私にとっては必要ないものでしたので、この点は気になりませんでした。



上記の写真が宿泊した部屋の写真です。
私がチェックインした日から4泊は、シングルの部屋が空いていなかったのがツインルームを借りることができました。
1泊10ドルだから結構悲惨な部屋かな?と思っていましたが、そんなことない。掃除が行き届いている、とても清潔な部屋でした。
洗面所・トイレ・シャワールームは一緒で、もちろんシャワー使用後はトイレもびちょびちょになりますが、一泊1000円ならば、文句ないですね。
ちなみにシャワーはパナソニック製。ホットシャワーでしたよ。(勢いはちょっと弱めでした…。)



こちらのゲストハウスはレストランも併設しています。
観光から疲れて帰ってきて、どこにも食べに行く気力がなかった時に使用しました。私が食べたのは、若鳥の甘酢あんかけセット。
ツアー中はずっとクメール料理なので、日本食をチョイスしました。クメール人シェフが作ってくれますが、大変おいしかったですよ。ごはんとみそ汁付きで3.5ドルでした。
またこのレストランにはクライミングとボルダリングが併設されています。2ドルで使用できますよ。
私は連日のハードな観光で疲れており、一度も使用しませんでした…。



フロント奥は、旅人のたまり場。
2000冊以上のマンガと文庫本、DVDは邦画・洋画合わせて500本以上の最新ドラマなどもあり、夜遅くまで日本の学生さんたちはわいわい。
日本人が経営しているとあって、日本人ばかり宿泊するゲストハウスですから、年齢も近く、言葉も通じれば、盛り上がりますよね。たまーに、宴会騒ぎになっておりました。
私はここのゲストハウスでできたお友達と帰国便が一緒の時間帯だったので、帰りは飛行場までのトゥクトゥク代をシェアすることができました。
こういうことができるのもゲストハウスならではかもしれませんね。
このゲストハウスは日本人御用達と巷でも有名だったようで、ゲストハウス前はいつもトゥクトゥクドライバーやバイクドライバーのお兄ちゃんたちでいっぱいでした。
ちょっと近くのコンビニまで行く時も声をかけてきますから、ちょっとうざったかったですね。これで食べているわけですから、お兄さんたちも必死なんでしょうけども・・・。
ちゃんとしたバスルームがあってほしい、絶対に朝食がついていてほしい、などの要望がないならば、ゲストハウス滞在で十分なのではないか、と今回の宿泊を通じて感じました。
言葉も通じるし、部屋もきれいで快適でしたし、私自身、何も不満はありませんでした。
逆に旅仲間もできて、楽しかったですね。今その仲間とはフェイスブックでつながっています。
宿泊に関しては、最低限度の設備さえ整っていればいい、という考えでしたら、一度経験されてもよろしいかと思います。
ちなみにカンボジアはアメリカドルを使用しています。1ドル以下をカンボジア通貨であるリエルを使用しているんですね。
近くのコーヒーショップでパンとカフェラテを購入した時、リエルでおつりが来ました。
日本のお金と比べて、やはりカンボジアのお金はボロボロでしたね。あまり取り換えないのかな。
2.天空の遺跡「プレアヴィヒア寺院」の絶景を体験!
カンボジア・シェムリアップの世界遺産といえば、「アンコールワット」「アンコール・トム」「タ・プロム」「バンテ・アイ・スレイ」「バンテアイ・サムレ」「ベンメリア」・・・などが有名ですが、実はシェムリアップには、天空の遺跡があるのです。
タイとの国境沿いに位置する世界遺産、プレアヴィヒア寺院です。プレアヴィヒアとはクメール語で「神聖な寺院」という意味。
アンコールワットからは北東120km、シェムリアップ市内から約4時間で到着します。
タイとの国境沿いにある世界遺産なので、2008年に世界遺産登録以降、帰属を巡ってタイと軍事抗争が勃発した経緯もあります。
オプショナルツアー専門サイトVELTRAからツアーを申し込みして参加。14名ほどの日本人と一緒にプレアヴィヒア寺院へ向かいました。
シェムリアップから車で2時間半程の地点でまず入場料を支払い、パスポートを提出します。これはタイ人でなはないことを確認するためです。
その後、入山チケットを買い、4WDに乗り込み20分程度、けっこうな急勾配を登っていきます。最高にアドベンチャーティックで面白かったですよ。(笑)



プレアヴィヒアには武器を持ったカンボジア兵がまだ少しいました。タイ側を警戒しているんです。どうやら、この世界遺産は軍事的役割も果たしているようです。
4WDで向かう道端には、駐留している軍隊の家族の家が点在しており、子供たちがサッカーしていたり、店番していたりしている姿が見られます。
つい最近までタイとドンパチしていたことを忘れさせてくれるのどかな風景が広がっていました。
でも四駆を下りて歩き始めること数分、遠くを見渡すと、ポルポト派の最後の拠点を発見!壊されていないんですね。これには驚きました。
ポルポト派は地雷を「完全な兵士」と称賛し、タイとの国境沿いに埋設していきました。
観光客用の歩道の東側には旧参道がありましたが、紛争で崩壊しているし、地雷撤去が進んでいない箇所が多いとガイドさんより説明を受けました。
ガイドなしの個人観光は大変危険ですから興味を持ったら、絶対ツアーで行ってください!




山頂到着後、遺跡内にある古い門をいくつかくぐり、寺院跡を見ながら進んでいくと、断崖絶壁の向こうに広がる壮大な景色が突然、飛び込んできます。
カンボジア、タイ、ラオスが一気に見渡せる天空の奇跡。未開のジャングルの雄大さは言葉で表現できません。日常を忘れてしまう絶景です。




天気の良い日は、海まで見えるとか。断崖からの眺めは、立ち尽くしてしまうほどの迫力があります。




2014年まで、外務省の渡航情報では、危険区域に指定されていましたので、今ようやく観光客が増えつつある世界遺産です。
シェムリアップへ行かれた際は、ぜひプレアヴィヒア寺院まで足を延ばしてみてください。一見の価値のある、スケールの大きい絶景があなたを待っています!
3.民間訪問・学校訪問で現地の暮らしとの触れ合いを体験!



一度は社会科資料集で見たことがある、高床式住居。今回の旅は、ボランティア的な要素も含まれていたので、観光の合間に民家訪問や学校訪問も行いました。
カンボジアの高床式住居には、現代的なものから、日本の弥生時代と変わらないような作りのものまでありました。
街中はアパートメント的なところに住んでいる人たちも多いですが、市街地を離れると、このような家々に遭遇します。
なぜ高床式住居に住んでいると思いますか?それにはいくつか理由があるんです。
1.家畜を飼うスペースの確保
耕作のために水牛や牛を飼っている家がおおく、床下が家畜を飼うスペースになっています。
2.避暑的作用を求めていること
地上より数メートル高いだけで風がよく抜け、地上の高さにあるよりは、昼間であっても涼しいのが特徴。
床下のは風もより抜けますので、絶好の避暑スペースになっており、ハンモックがよくかかっています。
3.洪水が多いこと
雨季と乾季があるカンボジア。雨季には平地であっても、あたり一面が洪水になるエリアも出現するとか。高床なら大丈夫ですね。
ガイドさんの話によると、地面が完全に水没する村の住居は、地上から9メートルもの高さに作られてるそうです。トンレサップ湖の洪水に備えているそうですよ。
4.動物に襲われないようにするため
危険な動物から人々を護る効果もあります。
5.地震がないからこれぐらいのつくりでもOK
ガイドさん曰く、カンボジアは地震と台風がないとのこと。子どもに、「本当に地震(Earth quake)が起きないの?」と訊いたところ、「地震って、何?」と逆に聞き返されてしまいました。



訪問した家の内部は、ほんとシンプル。無駄な荷物がないんですね。ものに縛られない生活って素敵ですよね。訪問先で、皆さんとお昼を一緒に食べました。
皆さんカメラに写るのは嫌がったので、料理の写真だけ。野菜中心のお昼ごはん。空芯菜の炒め物とサムローモチューという酸味の利いたスープがとてもおいしかったです。
こちらの集落で、少し私の子供の頃に着用していた服やハンカチなどを寄付してきました。
キティちゃん柄のハンカチが一番人気でした。どこの国の人も知っているって、すごいキャラクターですね。


学校訪問で訪れたのは、お坊さんの卵が通う小学校。このときは国語の授業中でした。カンボジアは子供の数が急増しており、学校と教師の数が足りない状況。
なので午前中は低学年、午後から高学年と時間割を組み立てたり、写真のように青空教室で授業を行なったりしています。
日本は子供の数が足りなくて、統廃合が進み、校舎が壊されているんだ・・・という話をしたらポカーンとされました。どうも想像ができなかったみたい。
子ども達には十分な文房具などが行き渡っていないのが現状です。カンボジアへ旅行される際、学校も立ち寄れるようならば、鉛筆数本でもいいので、持参してください。
とても喜ばれます。遺跡観光だけでなく現地の人々との触れ合いも、とても楽しいものです。ぜひ訪れた際には、積極的に地元民と触れ合ってきて下さいね。
4.トンレザップ湖で水上生活と素晴らしい夕日を体験!
カンボジア中央に位置する巨大な湖、トンレザップ。
東南アジア最大の湖であり、クメール語で巨大な淡水湖 (sap) と川 (tonlé) という意味を持つところから、トンレザップ湖と呼ばれており、様々な河川とつながっています。
世界最大規模で水上生活者が生活しており1ブロック1万人、100ブロック100万人以上が住んでいます。



サンセットも見たかったので、夕方、出発しました。ベテランボード運転手さんは素足で運転。
私が行った時期は雨季のため水量が多く、高度な運転技術が必要となってくるため、素足の方が操作しやすいそうです。
ガイドさんの話だと、こちらのエリアは、今はほとんどカンボジア人が住んでいないそうです。
それはベトナム戦争(1960年12月~1975年4月30日)時に、ベトナムを脱出したベトナム難民を、当時の政府がトンレサップ湖を指定して住まわせたため、水上生活者の9割以上がベトナム人になってしまったんです。
今、カンボジア国民はこの現状を快く思っていません。なぜならベトナム難民を政府が多数受け入れたため、トンレサップ湖の豊富な水産資源や観光資源をごっそり持っていかれてしまったからです。
湖の上にはスーパーマーケットや教会などありますが、すべてベトナム人向け。商品名もベトナム語で書かれています。
水上レストランもありました。そこではワニを飼っていて、ワニ皮製品も販売していました。
柵もされていないので、普通に怖いです。酔っぱらって落ちたら、私たちは一瞬でワニのえさです。






この水上生活、電気とかどうしているのかなと、水上レストランを経営している家を見学させてもらいました。
屋上にソーラーパネルを発見!ソーラーパネルは水上の家のほとんどについているそうです。もちろん発電機も備え付けられていました。



水上には、ベトナム人用の小学校もありました。私が見た感じは2校。
このエリアも子供の数が急増し、学校と教師の数が足りないため、カンボジア同様、学年で午前と午後に分けて授業を行なっていました。
面白いのが、スクールバスならぬ、スクールボードがあること。私が行ったときはちょうど高学年の下校時間でした。
ボードの淵、ぎりぎりに座っているので、落ちたらどーするんだろう、とみている方がハラハラしてしまいました。




食事用のお水はマーケットから購入する家庭もあるそうですが、お風呂はこの湖。ひしゃくで頭からかけておりました。衣類は着たまま、石鹸も衣服の上からこすりつける感じ。
垢はちゃんと取れているのかな?お風呂の光景を見ていると、インドのガンジス河での沐浴風景を思い出しました。
世界では約11億人が安全な水を手に入れられないでいます。このエリアもそうなのか、と思うと胸が痛みますね。
私がトンレザップ湖に来てほしいな、と思う理由は、この点が一番大きいです。
自分たちがどれだけ恵まれた生活をしているのかを感じ取ってほしいのです。水上生活者は好んで住んでいる人たちには見えません。
乾季になると魚も取れなくなるため、より水量の多いポイントまで家ごと移動していきます。ほんと、皆さん命がけで生活しているのです。
この姿を短い時間でも良いから見てほしいなと思います。
ボートから拝むことができる美しい夕日もあなたを待っています。
☆終わりに☆
今回はシェムリアップ観光でもあまり日本人が行かない観光名所を紹介しました。ぜひシェムリアップへ行かれる際は、足を延ばしてみてくださいね。
シェムリアップの世界遺産は、自然とコラボしているものが多く、非常に壮大な印象を受けます。


宮崎駿監督が「天空の城ラピュタ」の制作時にモデルにしたと思われている世界遺産「ベンメリア」。
スタジオジブリ側ははっきりとは言っていませんが、この神秘性を帯びている荒廃ぶりは、ラピュタそのもの。木の根の絡みあった建造物は、滅びの呪文「バルス」で瓦解した後に空へと浮かんでいくラピュタを思い出させてくれます。
ここもツアーを組んでいったのですが、観光客の中にはジブリファンで、ここ目当てに来ている方もいました。
たまに個人でベンメリアに来られる方もいますが、周辺にはまだ危険な箇所がちらほら点在していますから、危険ですのでガイドさんと一緒に来た方が賢明です。


私が一番気に入ったのは、コーケー遺跡群の中にあるプラサットトムと呼ばれる7段ピラミッド型寺院です。
ここからの眺めも絶景でした。ただ、この国の遺跡群すべてに言えることですが、まったくバリアフリーという言葉はあてはまりません。
ぜひ、足腰が元気なうちに行ってほしい世界遺産です。




雨季の時期に行ったため、アンコールワットでは、残念ながらサンライズもサンセットも拝めませんでしたが、逆に乾季よりも観光客が少ないため、隅々までゆっくりと遺跡を見て回ることができました。
アンコールトムでは、今では懐かしい、京唄子師匠を拝むことができましたよ。



遺跡の彫刻で一番感動したのは、バンテ・アイ・スレイという遺跡です。
ほかの遺跡よりも彫刻の保存状態が大変良く、繊細なデザインに感動します。他の国々の遺跡も今まで多く見てきましたが、カンボジアが一番細かくて美しいですね。
完成度が非常に高いです。全体的に垢褐色なので、他の遺跡群とは違った印象も受けます。東洋のモナリザは、一見の価値がありますよ。



バンテ・アイ・スレイの近く、シェムリアップの中心からはトゥクトゥクで30〜40分ほどの位置にアキーラ地雷博物館があります。
ここはアキラさんという方が私設した地雷博物館です。私はこちらに併設されている孤児院に行きたかったので、バンテ・アイ・スレイに行った際にガイドさんに頼み、連れて行ってもらいました。
こちらの博物館には、アキラさんが中心となって撤去・回収した地雷が所せましと展示されていたり、地雷の被害を受けた人々の姿を映した写真が飾られています。写真はとても饒舌です。
傷を負った方々の声が聞こえてくるようでした。今でも苦しんでいる人々が多くいますし、危険にさらされている人々がいっぱいいます。
もっと日本人観光客に見学に来てもらいたい場所です。
見学の後、この孤児院に行って直接子供たちに衣類や雑貨を渡したかったのですが、孤児院側からが「私たちは見世物ではないので、直接の訪問は受け付けていない。」と言われてしまいました。(現場にはその意思が英語で書かれた看板も立っています。)
私はスタッフさんに預けました。子どもたちの手に届いていたらいいな。


シェムリアップ市内ではキリングフィールド(ポル・ポト政権下のカンボジアで、大量虐殺が行われた刑場跡)にも行き、手を合わせてきました。
慰霊塔の中には、ぎっしりと犠牲者の骨が積まれており、外から見ることができます。積まれた遺骨を見ると言葉を失います。
悲しかったのは、欧米系の観光客がピースしながら写真を撮り合っていたこと。犠牲者に対する尊厳すらも感じられない振る舞いに、怒りを覚えました。


カンボジアは歴史的な世界遺産も多く、見どころ満載の国です。そしてクメール料理も日本人の口に合う食べやすい味付けでおいしいです。
渡航の際は有名な遺跡群だけを見て、帰国するのではなく、1週間ほど滞在してぜひ現地の人と積極的に交流をはかってきて下さい。
★おまけ1★~カンボジアのビザ取得はいい加減!~
カンボジアへ入国するときには、必ずビザが必要になります。
日本で取得するには、カンボジア大使館まで行かなければならなかったり、その手間の割には金額が高かったりしたものですから、私は現地の空港で取得することにしました。
最近では、e-vizaと言ってインターネット上で取得することもできます。
こちらもちょっと割高ですが、空港が繁忙期(8月上旬~中旬、年末年始)のときは、こちらを使って取得していった方がよろしいかとも思います。
私は到着したシェムリアップ空港で申請しました。繁忙期からずれていたので、申請者はまばら。スムーズに申請することはできました…が、申請窓口は、ほんと、いい加減です!
まず飛行機から降りてきて、ビザ申請場のある入国ゲートにつくと、ビザの申請用紙があります。
それが日本のガイドブックに記載されているものと違うのです!私が持参したガイドブックは本年度発行された最新版のガイドブックです。
必ずガイドブックには入国カードおかき方だけでなく、ビザの申請用紙の記入の仕方まで書いてあるので、そこを見ながら記入すればいいと思っていたら、違っていたのです。
ここ数か月で急に申請用紙が変わったのかどうなのかわかりませんが、このようなこともあるので、ガイドブックがあれば大丈夫!と安心してはいけないと学びました。
クメール語と英語で申請用紙が書かれていますが、何を書いたらよいのかさっぱりわからない単語がいくつもあり、英語圏の旅人に声をかけ、英単語の意味を聞くと、
「私たちもこの英単語の意味が分からないから困っているんだ。」
と答えてくるありさま。
仕方ないので、英語圏の旅人と私は、ほとんど空欄の申請用紙とパスポート、証明写真、申請代金30ドルをもって、ビザ申請場へ行きました。
そこのスタッフに単語の意味を聞いて、その場で記入しようと構えていたら、なんとそのまま受け取ってくれ、ビザを発行してくれたのです!これには驚きました。
職員の方々も日本のような緊張感が全くなく、歌を歌いながら仕事をしているんですね。
こんな空欄だらけの申請用紙でビザが発行できるなら、申請用紙いらないじゃん!って思いました。
ちなみにこの話をアンコールワット観光時、他の日本人にしたら、その人たちは証明写真を持参するのを忘れたそうなんですが、4ドルプラスでビザを発行してくれたそうです。


ビザが必要な国は、カンボジア以外にもいっぱいあります。どこの国もこんなに甘いと思わない方がいいです。この国は特別です。
この緩さが、この国の魅力にもなっていますが、このような分野に関しては、もう少し厳しく行うべきではないかと思いました。
★おまけ2★~中国東方航空はやっぱりすごかった!~



今回のシェムリアップへの旅。使用したのはあの有名な中国東方航空です。使用した理由はただ一つ。LCC(格安航空会社)より安いからです。
私が渡航した8月はほかの航空会社だと、日本発シェムリアップ往復航空券は、7万円は下りませんが、この中国東方航空はなんと、羽田発着40000円(燃油+空港使用料込み)だったんです。
この航空券を押さえた時には、同僚にちゃんと飛ぶのか?と心配されましたが、大丈夫、ちゃんと飛びました(笑)。
ただ、安いだけあって、ある程度の覚悟は必要だなと学習した次第です。
羽田→上海経由→シェムリアップというルートなんですが、行きは上海で7時間のトランジット、帰国時は5時間のトランジットがあります。
安いだけあって乗り継ぎ時間が長いのは致し方ないですね。我慢の範疇です。私はひたすら本を読んでいましたね。2冊は読み終えることはできました。
機内は、まずモニターがない。これは長距離便だとつらいですよね。
退屈で暇。今回の場合、羽田→上海は2時間半、上海→シェムリアップは4時間30分なので、それほど辛さを感じませんでしたが、6時間を超えるものになると退屈で死にたくなるでしょうから、さすがに他社便を押さえるかもしれません。
驚いたのは、トイレのドアがしっかり閉まらなかったこと。羽田→上海便の時のことです。このときは片足でドアを押さえながら、用を済ませました。腹筋が鍛えられますよ。




意外だったのは、機内食。ちゃんとしているんですね。(失礼!)以前使用した友人から、ほんとひどいから!と聞いていたので心してかかっていたのですが、そんなにひどくはなかったです。
シェムリアップから上海へ行く便は深夜便とあって、機内食を食べない人も多いだろうという配慮からか、袋づめされた機内食が配られました。
中には菓子パン2個とバナナ1本。これは上海空港で、朝食として食べました。このような配慮はうれしいですね。唯一ひどかった機内食は最後の写真、豚飯セット。これしか出ない、選べないんです。
パックを開けた瞬間、悪臭が漂うんです。すぐさまパックを閉じましたね。これは口に合いませんでした。
フルーツとケーキとスナックだけ食べてごちそうさまをしました。
安い航空会社だけあって、うーん、となる箇所もちらほらありますが、私はアジアなどの機内滞在時間が短い路線に関しては、使用していいのではないか、と感じました。
モニターがないこともそんなに気になりませんしね。ただ、中国東方航空はロストバゲージで検索すると必ず出てくる航空会社なので、私は機内持ち込みサイズの荷物にまとめました。
おそらくこれから先も、使用する際は預け荷物にはしないと思います。このような航空会社は、使い方と行先次第だと思います。近場なら使用してもよろしいのではないでしょうか。