ウィーンの街中には、日本では見かけない、珍しいもの、面白いものがあちこちに点在していますので、その中から選りすぐりの9つをご紹介させていただきます。
1.ペスト記念柱
これは世界史の教科書にも出ている出来事ですね。
ヨーロッパで14世紀から15世紀に大流行したのが、ペスト(黒死病)でした。ペストはペスト菌という細菌の感染でおこります。
元来はノネズミ、タルバカンなどの齧歯類(げっしるい)の病気ですが、ノミの媒介で人にも感染し、高熱とリンパ節炎、あるいは肺炎、敗血症(はいけつしょう)などをおこす悪性の病気でもあります。
シュテファン大聖堂寺院から出ているウィーン旧市街の中心的な通り・グラーベン通りに建てられているのが、ペスト記念柱です。
ガイドさんの話によると、三位一体記念柱(父・子供・精霊)とも呼ばれているそうです。
ヨーロッパ各地に猛威をふるったペストが、ウィーンにも襲ってきたのは、1670年代後半のこと。ウィーンでは10万人以上の死者が出たそうです。
ヨーロッパ各地にあるペスト記念柱の中でも、ひときわは芸術性に優れており、写生している方もいました。見ごたえのあるモニュメントなので、ぜひ足を運んでみて下さい。
2.体重計
街中にあるのが体重計。20セントで測ることができます。
これは30年以上前からこの場に鎮座されているそうです。別に家庭に体重計が普及していない国ではないので、街中に置かなくてもよいのですが、商売として成り立つのか、撤去される気配もありません。
たまーに若者が遊び半分で使用しているそうですよ。
3.郵便局とポスト
郵便貯金局はウィーン中心部の1区にあります。建築家オットー・ワグナーの名作であり、当時としては大変斬新な建築物だったと言われています。
上の写真はポスト。 世界中のポストを撮影していて感じるのは、日本のポストがいかにきれいか、ということ。ウィーンも諸外国と同様、あまりきれいではありませんでした。
4.ドナウ川
ウィーンといえば、ドナウ川。ヨーロッパ中部から東部を流れる川であり、ボルガ川に次ぐヨーロッパ第2の長流で,全長約2850kmあるといわれています。
ウィーンに行ったら絶対に眺めたいと思っていたので、天気の良い日を狙っていってきました。
穏やかな流れが特徴で、リバーサイドにはサイクリングロードも併設されており、散歩している人やライダーと何度もすれ違いました。
5.IAEA(世界原子力機関)
ドナウ川のほとりには、IAEA(世界原子力機関)があります。
私が訪れたのは年末だったので閉館されており、中には入れませんでした。東日本大震災で日本人にもおなじみになった建物ですね。
6.スタイリッシュな教会
IAEA(世界原子力機関)の横にはこんなスタイリッシュな教会が建っていました。何という名前の教会か分かりませんでしたが、ここはカフェかな?と思うくらい素敵な建物です。
シンプルな装飾だから、プロテスタントのかな?
7.自動販売機
街角のあちらこちらにあるのが、たばこの自動販売機。オーストリアでは、広告規制があり、
「良く知られた人物(有名人)、スポーツマン、そして30才以下の若者が広告に起用されてはならない。 喫煙は“健康的”と表現されてはならない。 」
など厳しい状態ではありますが、日本のようにTASPOは必要ないんですね。厳しい割には簡単に購入できるんだなぁという印象を持ちました。
8.信号機の押しボタン
信号機の押しボタンは日本と同じ黄色。聴覚障害者のために「コチコチコチコチ・・・」という音を発する箱が別に設置されていました。
9.電話ボックス
電話ボックスはロンドンとそっくり。でもおしゃれでかわいらしいですね。
9.ザッハトルテ
オーストリアを代表する名物スイーツと言えばこれ!ホテル・ザッハーのオリジナル・ザッハトルテ。
ザッハトルテとは、1832年にハプスブルク家のお抱えシェフの見習いであったフランツ・ザッハー氏が同皇室のために考案した、ウィーンの伝統を引き継ぐ名物チョコレートケーキです。
東京の青山に支店があり、日本でも食べることができますが、どうしても本場で食べたかったので、オペラ座近くにあるカフェに行きました。
しかし、すごい行列。聞くと3時間待ちとか。。。ありえません。
旅行客はTIME IS MONEYです。カフェと併設してショップがありましたので、そちらでテイクアウトすることにしました。
こちらだと、3分で購入できます。ちなみにメニューは・・・。
サイズ | 価格 | |
---|---|---|
Original Sacher-Torte Größe I | サイズ1、直径16cm | 29ユーロ |
Original Sacher-Torte Größe II | サイズ2、直径19cm | 35ユーロ |
Original Sacher-Torte Größe III | サイズ3、直径22cm | 41ユーロ |
Original Sacher-Torte Piccolo | スモールサイズ、直径12cm | 19.90ユーロ |
私は家族4人で食べますので、サイズ1を購入しました。
私は基本的にレストランとかであまり外食はしないタイプで、夕飯や朝食も近くのスーパーマーケットで買って食べるタイプです。
そちらのほうが現地の人々が食べるものを体験できますし、珍しいものが手軽に手に入り、楽しい。
ショップにてザッハトルテを購入後、ホテル近くのスーパーにより、夕飯と朝食の買い出しをして、ホテルに戻りました。
部屋でザッハトルテの包装紙を解いてびっくり。木箱に入っているんです。まぁ立派!
この木箱は母親が大変気に入り、帰国後は自身の大事なものを入れるケースに再利用しています。
トルテの内容は、しっとりとしたチョコレートのスポンジと、間に挟まれた甘酸っぱいアンズジャムのダブルレイヤー、表面を贅沢に覆うチョコレートのフォンダン(糖衣)という、ごくシンプルなものですが、味わい深い。
子ども受けする味ではないから、お子さんは喜ばないかもしれません。大人なビターテイストで、私たち家族は大満足でした。
カフェで食べたほうが雰囲気も味わえてリッチな気分になるかもしれませんが、テイクアウトのザッハトルテもカフェで食べるものと中身は一緒。
時間の有効活用のためにも、このようにショップで買えるものはテイクアウトして、名物を堪能してみて下さい。